交剣知愛 KO-KEN-CHI-AI 横山紀夫(よこやまのりお)著 日本語版・4ヶ国語版(日・英・伊・独)剣道 KENDO

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紹介文 1897年に創部された早稲田大学剣道部は、2022年で125年の歴史を刻んだ。武道としての剣道はスポーツとは違った運動文化ではあるが、明治30年から一流の指導者の下、文武両道を目指して、部員たちは激しい稽古に打ち込んできた。早稲田大学剣道部は学生スポーツの嚆矢と言ってよい。その5年後に、野球部なども加わり早稲田大学は体育部として学生スポーツの各部を組織化させた。
さて、そもそも武術を源流に持つ剣道を理解するために、早稲田大学剣道部で鍛錬し、昭和38年に卒業した著者は、早稲田大学剣道部の伝説となった玉利嘉章先生の偉大さをこの本の中に記している。その中の象徴的な言葉が、本のタイトルとなった「交剣知愛」である。
「交剣知愛」とは、「剣を交えて愛(おし)むを知ること」、「稽古のあと、ああこの方とはもう一度稽古をお願いしたいと思われる剣道を」と玉利嘉章先生はよく口にされていた。
この「交剣知愛」の他、高野佐三郎や持田盛二範士十段をはじめとする明治・大正・昭和の剣聖たちの数々の興味深いエピソード、早稲田大学の有志たちのイタリア遠征、著者の孫たちが所属するイタリアのチームの欧州での活躍などが記されている。 そこには今のスポーツ剣道では見られない、「もうひとつの剣道」がある。
80歳を超えてまだまだ剣道の奥深さを楽しんでいる著者。剣道というもう一つの人生があったことの幸福感が溢れてくる。
タイトル 交剣知愛(日本語版・4ヶ国語版)
著者 横山紀夫(よこやまのりお)
昭和15年(1940年)高知県安芸市生まれ。安芸高校、早稲田大学卒。剣道教士五段。50年余少年剣道指導を行う。商社経営のかたわら長年ドイツ、イタリアなど海外においても剣道指導にあたる。母校の先輩でもある玉利嘉章(三之助)範士九段に薫陶を受ける。昭和の剣聖と謳われた持田盛二範士十段などの稽古や立ち合いを直に拝見できた最後の世代。
ページ数 日本語版:64ページ
4ヶ国語版:216ページ
出版 青文舎